久しぶりに洋書を紹介できます。

The Only Woman in the Room

1945年のクリスマス1945年のクリスマス
(1997/01)
Beate Sirota Gordon、ベアテ・シロタ・ゴードン 他

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上記の本は日本語です。洋書はアマゾンでは取り扱いがないようです。

40,000語 
YL 7.5

日本語の題は「1945年のクリスマス」というのですね。初めて知りました。

ベアテさんは、ユダヤ人。両親はロシア系で、彼女はオーストリアで生まれています。お父様はレオ・シロタさんというピアニストで、彼女が5歳の時に来日しました。6ヶ月の演奏旅行のつもりが芸大の先生になり、彼女が15才まで東京の乃木坂で暮らしました。その後彼女はアメリカへ留学。ご両親は日本に残っていて、そのまま太平洋戦争になります。
彼女は学費の送金が絶たれただけでなく、両親との連絡もできません。彼女が学費を稼ぐために始めたアルバイトは、日本のラジオ放送を傍受し英語に翻訳する仕事。彼女は両親の母国語であるロシア語、オーストリアのドイツ語、日本語、英語がネイティブ並にできて、アメリカの大学でスペイン語とフランス語を学んでいます。
終戦後両親を探しに東京へ行こうとしますが、民間人では日本へ行けないと知り、GHQに通訳としての職を得、1945年10月に東京へ入ります。両親を探し出し通訳の仕事を始めますが、彼女に任された仕事は、なんと日本国憲法の草案を作る仕事。男性ばかりのチームで女性は彼女ひとり。彼女は女性権についてのパートを任され草案を書きました。ベアテ、24歳の若さです。

後半は、彼女のその後の人生が書かれていて、アジアの文化を西洋に紹介する事業を手がけていたようです。


全く知らなかった人や出来事を英語で読んで知る、これぞ洋書多読の醍醐味ですね。
久しぶりにうれしい多読でした。

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