今日は、シルビー・ギエムのボレロを見てきました。
若い頃、若い頃の彼女のバレエを見たことがあるのですが、アクロバット的であまり好きにはなれませんでした。
今年、彼女は45歳だそうです。バレエ的にはかなり無理のある年齢ですが、若い頃とは違う迫力が出てきて素晴らしかったです。「魅せる」ってどういうことか教えられました。鍛えられた肉体、芸術性、どれを取っても現在の彼女の方が好きです。

また今回のメインはボレロだったのですが、以前、ジョルジュ・ドンのボレロを見た時にも感動したのですが、ダンサーのすごさだけでなく、この作品全体の完成度の高さに改めて感動致しました。ラヴェルの音楽、ベジャールの振り付け、照明、周りの40名の男性ダンサー、そして赤い円卓上のひとりのダンサー。どれを取っても完璧な気がします。
すべての要素の影響力ががとても強いので、中心のダンサーがひとりで、周りに押しつぶされないかがこの作品の勝負だと思うのですが、ギエムは負けていなかったですね。欲を言えば、オーケストラではなかったので音楽がちょっと残念だったでしょうか。でもなまじナマだと、金管楽器が音を外すことがあるので(聞いたことあります、そうなると一気に作品が崩れるので)CDでよかったかもしれません。


映画「愛と哀しみのボレロ」の最後のシーンが思い出されます。映画では声楽も最後に加わったのでした。エッフェル塔の下でのボレロ、あそこだけもう一度みたいです。



おまけ
今回の公演は、’Hope Japan’と銘打って、東日本大震災の復興支援のために行われました。
ボレロの舞台を見ているうちに、丸い円卓が日の丸に見えてきて、心が熱くなりました。
この作品は、周りにいる人たちがはじめはうつむいて座っているのですが、そのうちにひとりふたりと立ち上がって、徐々に、そして最後には全員でものすごく大きなエネルギーを出して踊るという作品です。
日本の復興のために踊るのバレエはこれしかない!と改めて思いました。

いい舞台をありがとうございました。



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